博多織エッセイ2013
~つないでいく私~
博多織エッセイとは -「伝統」編-
「伝統」ってなんでしょう?
堅苦しく厳しいもの。
気安く触れるものではない。
そんな声をよく耳にします。
「伝統的工芸品」には、
『100年以上、日常使いされてきた手作りの工芸品』
という規定があります。
つまり、「伝統」は人の日常を積み重ねてきたもの。
「伝統」は身近なことなのです。
いまを生きている私たちの中に眠っている、
知らないだけ、伝えられなかった、人の思い。
人が懸命に生きてきた時間の中から生まれ、
受け継がれ、使われてきたものです。
ものを大切にしようとした心こそが尊ぶべきもの。
だからこそ、輝いて見えるのです!
気付いてください!
思いを受け継いでいる「私」を。
「生きている私」イコール「伝統」なのです。
思い出を語る。その話を聞く。
その機会を作りました。
生活の中にあった博多織を思い起こして、
福岡という土地で770年以上受け継がれてきた博多織を
あらためて考えてみませんか?
そして、「博多織」から「私」の強さを見つけてください。
博多織エッセイとは -「衣・食・住」編ー
「衣・食・住」
私たちの生活にあるべきもの。
「衣」では、「着物」でした。
時間は流れ生活も変わり、「着物」は着る機会が少なくなってきました。
けれど、今も「着物」は大切にされている、と思うのです。
「着物を着ることが楽しい!」
「着物を着ている人を見ると素敵だと思う!」
という声を聞くことがまだまだあります。
その奥にある思いをお聞かせください。
ここ博多では772年の歴史を持つ博多織があります。
あなたの博多織への思いを募集します。
着物としての博多織にまつわる思い出やお気に入りの着物についてのお話。
デザインとしての博多織(献上柄)を見た時や意味を知った時の感動。
身近なことや些細なことで構いません。
あなたのなかの博多織の思い出や博多織への思いをお知らせください。
糸をつないでいくように、
たて糸とよこ糸を織り込んでいくように、
ひとりの思い出が誰かの思い出とつながることで、
「着物」を身近に感じてもらえますように。
「博多織」を次の世代に残していけますように。